米中毒別館

思いついたことをこまごまと。本の感想なども。

ひまわりの祝祭(藤原伊織)

ひまわりの祝祭 (講談社文庫)

ひまわりの祝祭 (講談社文庫)

テロリストのパラソル」がよかったのでこれを読む。ハードボイルド色があまり濃くないといいけどなと思いながら。

自殺した妻は妊娠を隠していた。何年か経ち彼女にそっくりな女と出会った秋山だが、突然まわりが騒々しくなる。ヤクザ、闇の大物、昔の会社のスポンサー筋などの影がちらつく中、キーワードはゴッホの「ひまわり」だと気づくが…。名作『テロリストのパラソル』をしのぐ、ハードボイルド・ミステリーの傑作長編!

どうも私には不向きな作品だったようである。話のポイントも、主人公が何に引っ張られて動いているのかも、文章から一向に伝わってこない。途中で読むのをやめようかと何度も思った。「そのうちスッキリさせてくれるはず」と信じて最後までガマンして読んだが、途中でやめておくべきだった。たまたま自分の精神のバイオリズムと合わなかったのか。疲れた。

結局どういうことが言いたい話なのかよくわからず。登場人物もみんな印象が薄いままだった(加納麻里という女の子は何だったのか?)。時おり披露される主人公の推理も、深い洞察力というよりとってつけたような理屈づけに見える(話が複雑でよく理解できていなかったせいかもしれない)。おそれていた通り、ハードボイルド特有の「気の利いたことを言おう言おうとするセリフまわし」に悩まされたし。

「テロリストのパラソル」でさえも最後は尻すぼみだと感じたのだが、この作品もそうだった。「ここまで引っ張ってきてそれが真相かい!」とツッコミを入れてしまった。