米中毒別館

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「刑事コロンボ」は倒叙形式の話ばかりではない

普段ドラマはまず観ないのに、4月にBS-hiで再放送が始まった「刑事コロンボ」は毎週録画して観ている。昔の番組ばかり観るのは年をとった証拠か。

コロンボといえば倒叙形式が基本。序盤で殺人の場面が出てきて、真犯人が誰であるかも視聴者には明かされる。それをコロンボが卓越した洞察力としぶとさで突き止めていく過程が描かれる。「古畑任三郎」もこの形式である。倒叙形式は犯人当て形式と違って、「大物俳優が出ているとその人が犯人だとわかってしまう」ということがネックにならないので、テレビ向きだという。

7/11放送分「死を呼ぶジグソー(原題: Undercover)」は珍しく倒叙形式でなかった。最初に提示される「謎」の真相も殺人犯人も最後までわからない。コロンボはおとり捜査までして真相を突き止める。かなり異色だった。

Wikipediaには「刑事コロンボ」各話の犯人の名前と職業が載っているが、「死を呼ぶジグソー」を含め、全69話中3話に「特殊な回であるため、犯人の記載なし」とある。これらが倒叙形式でないものだと思われる。あとの2話のうちの1つ「初夜に消えた花嫁(原題: No Time to Die)」も今回の再放送ですでに放映された。

「死を呼ぶジグソー」も「初夜に消えた花嫁」もそれなりにおもしろかったのだが、ちょっと落ち着かないものも感じる。やはりコロンボ倒叙形式でなければ。趣向として3話だけ入っているというのは、ちょうどいいぐらいの割合なのかもしれない。