読書好きの人と小説の話をすると、「推理小説はどうも...」とか「SFは読まない」という人がいる。人それぞれ苦手な小説の分野というのはあるようである。私の場合はというと...。
- その1 時代小説
いろんな人から「宮本武蔵」が好きだとか「坂の上の雲」を読むべきだとか「燃えよ剣」は必読だとか、さらには「三国志」はやっぱりいいよとか言われるのだが、昔の風俗・文化をベースにした話を読んでいるとだんだんつらくなってくるのがわかっているのでその気になれない。昔「関ヶ原」に挑戦して50ページぐらいで挫折した経験がある。TVでも時代劇は観ない。
「大聖堂」が読めたぐらいなので西洋ものならまだ何とかなるのだが、日本の話だと「告白」(これは明治時代だったし、当時の風俗をそれほど感じさせなかった)あたりが限界である。京極夏彦や宮部みゆきも、時代ものは読まないことになりそうである。
時代小説を避けていることによりたくさんの名作を読み逃していることは確かなようなので、この苦手意識はできれば克服したい。
