全脳自由帳

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e-Taxで確定申告

いろんな事情で、所得税の確定申告を毎年、私の分と妻の分の2つやっている。2月中旬〜3月中旬がそのシーズン。確定申告書類の作り方には大きく分けて以下の3つがある。

  1. 全部紙ベースで、所定の用紙に記入して税務署に提出
  2. 確定申告書等作成コーナーの「書面提出」メニューからPC上で書類作成を行い、できたPDFファイルを印刷して税務署に提出
  3. e-Taxを使って電子的に書類を作成し、インターネットで税務署に送信

3.だと電子的に提出できるのはいいのだが、本人が申告していることを保証するために電子証明書を取得するなど面倒なことをしないといけない。2.のシステムではそういうことはいらず、かつ必要な計算を自動でやってくれて結構便利なので、昨年までは2.で申告していた。

しかしe-Taxを使うと初回に限り5000円の税控除(所得の5000円分が非課税になるのではなく、所得税自体を5000円引いてくれる)という特典があるので、今年は3.に挑戦してみることにした。以下はその手順。

  • まず電子証明書を取得するために、役所に住民基本台帳カードをもらいに行く
    [これは必ず本人が行かないといけない。手数料は電子証明書つきだと1人1000円。これがかかるので、e-Taxを使うことにより得をする分は1人4000円ということになる。電子証明書の取得は、住民基本台帳カードを用いたもの以外にもいくつかの方法で行うことができる]
  • 公的認証関連のソフトをインストール
  • ICカードリーダをPCに接続し、住民基本台帳カードを差し込んで電子証明書を取得
  • 開始届出書をオンライン提出し、利用者識別番号を取得
  • e-Taxのソフトをインストール
  • e-Taxソフトを起動して初期登録をしたあと、必要な確定申告書類を1つずつ呼び出し、必要事項を記入
  • できた書類に電子署名をした上でオンライン送信

予想通りというか何というか、e-Taxソフトが使いにくかった。どんな書類を用意すればいいのかすぐにはわからないし、直感的に操作がわかるようなユーザインタフェースになっていない。明らかに2.より使いにくい。法人はともかく、一般の人に広く使ってもらおうと思っているようには見えない。さらにイライラしたのは、2.の方法で作成した申告データをe-Taxソフトで読み込むことができない(と思う。調べても方法が見つからなかった)こと。

まあ役所が提供するソフトが使いやすいはずはないわなと自分をなだめながら、何とか2人分の書類を作成して送信した。紙の添付書類(源泉徴収票や領収書のたぐい)は提出を省略してもいいのだが、その場合は3年間保管しておかなければならない。保管が面倒なので提出することにし、まとめて税務署のポストに放り込んできた。

これで何とかe-Taxでの確定申告が終了。後日還付金も無事振込まれた。振込みの通知はe-Taxのメッセージ機能で送信してくるのかと思ったら、昔ながらの郵送だった。

だいぶ手間を取られたが、もうやり方はわかったし、新たに電子証明書を取得する必要はないので、来年からは楽になりそうである。