全脳自由帳

より考えるために書く

コミック「魍魎の匣」(1)(2)(京極夏彦, 志水アキ)

魍魎の匣 1 (怪COMIC)

魍魎の匣 1 (怪COMIC)

魍魎の匣 (2) (怪COMIC)

魍魎の匣 (2) (怪COMIC)

大傑作「魍魎の匣」が「コミック怪」で連載されている。単行本は現在第2巻まで。

原作に非常に忠実に描かれているという印象。自然でよいし、雰囲気がうまく伝えられている。コミックで読むと活字で読むより怖い。こんなに気味の悪い話だったのかと改めて認識させられる。

よく考えたら今まで京極堂(中禅寺秋彦)がどんな顔なのかはっきりイメージしたことがなかったのだが、なるほどこんな感じ(↑表紙の人物)なのかもしれない。彼が語る宗教者・霊能者・占い師・超能力者に関するウンチクまできちんと書かれているとは思わなかった。それと、京極堂へ行く時に上る「目眩坂」の描写には笑った。こんなにすごい坂だったのか。

第2巻までで、原作(文庫版)1048ページ中の495ページまで進んでいる。あと2〜3巻は出るのだろう。後半の怒涛の展開がどう描かれるのか、目が離せない。