米中毒別館

思いついたことをこまごまと。本の感想なども。

三毛猫ホームズの推理(赤川次郎)

三毛猫ホームズの推理 (角川文庫)

三毛猫ホームズの推理 (角川文庫)

赤川次郎も西村京太郎と同じく、非常に多作な人というイメージがある。中でも三毛猫ホームズシリーズは有名だが、ホームズというのは三毛猫というニックネームをつけられた人間だと思っていた。まさか本当に猫が推理する(ような行動をとる)とは知らなかった。そんな設定でよく何十作も書けるものである。

動物ものが苦手な私は読む気がしなかったのだが、第1作のこの作品は評判が高いので、これに限って読んでみることにした。

体つきは優雅で上品、きりっとした顔立ちの三毛猫。手術で子宮をとったせいか、時々物思いにふける癖がある。だがひとたび事件がおこると、ユニークな推理と鋭い冴えで人間どもを翻弄する。その名も『ホームズ』。そして、コンビの片山は、血を見るのは大きらい、アルコールはダメ、女性恐怖症と三拍子そろった独身男性。一応刑事だ。売春、密室殺人、女子大生連続殺人事件と二人(?)のまわりには事件がいっぱい。ノッポで童顔の片山と名探偵ホームズのスリリングな活躍を描く、ベストセラー「三毛猫シリーズ」ついに文庫化!!

ライトな小説をイメージしていたら、結構重い話だった。しかけは複雑。特に密室トリックはユニークである。片山とホームズの出会いから描かれているので、このシリーズのファンには必読の一作、のはず。

内容の重い軽いにかかわらずどんどん読み進められるのは想像していた通り。しかしやはり赤川次郎はこれぐらいでやめておこう。深入りしたらきりがない。