米中毒別館

思いついたことをこまごまと。本の感想なども。

ABC殺人事件(アガサ・クリスティ)

ABC殺人事件 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

ABC殺人事件 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

Z」の次は「ABC」。これは原書で読み始めたのだが、知らない単語がかなり多いのと、やはり日本語に比べて読むスピードが上がらないのとでだんだんいやになってきて断念(ついでに、ポアロが時々フランス語をしゃべるのは困りものである)。日本語で読むことにした。この日本語版ではポアロヘイスティングスが敬語でしゃべり合っているのがかなり違和感ありだし、全体的に訳文が自然とは言えないが。

注意することだ―ポアロのもとに届けられた挑戦状。その予告通り、Aで始まる地名の町で、Aの頭文字の老婆が殺された。現場には不気味にABC鉄道案内が残されていた。まもなく第二、第三の挑戦状が届き、Bの地でBの頭文字の娘が、Cの地でCの頭文字の紳士が殺され…。新訳でおくる著者全盛期の代表作。

さすが名作と言われるだけあって退屈しなかった。こんなテキトーに見える連続殺人がどう収束するのだろうと思っていたのだが、真相には感心させられた。この手法に追随した作品がいくつかあるというのもわかる気がする。やはり海外ミステリーの中でもクリスティとクイーンだけはもっと読んでみようという気になる。