米中毒別館

思いついたことをこまごまと。本の感想なども。

不連続殺人事件(坂口安吾)

不連続殺人事件 (角川文庫)

不連続殺人事件 (角川文庫)

坂口安吾は読んだことがなかったし、ミステリー小説を書いていたことも知らなかった。

戦後間もないある夏、詩人・歌川一馬の招待で、山奥の豪邸に集まったさまざまな男女。作家、詩人、画家、劇作家、女優など、いずれ劣らぬ変人・奇人ぞろい。邸内に異常な愛と憎しみが交錯するうちに、世にも恐るべき、八つの殺人が生まれた!不連続殺人の裏に秘められた悪魔の意図は何か?鬼才安吾が読者に挑んだ不滅のトリック!多くのミステリ作家が絶賛する、日本推理小説史に輝く傑作。第2回探偵作家クラブ賞受賞作。

確かに変人・奇人ぞろい。最後の謎解きによって、8人にも及ぶ「不連続」な殺人にきちんと説明がつけられる。いかにも本格推理小説という感じで読後感よし。文庫本300ページでこの内容。密度が濃い。

それにしても、登場人物の間の会話の辛らつなこと。面と向かって平気で相手の悪口を言い合う。これも昭和20年代の味なのか。