全脳自由帳

思いついたことをこまごまと。本の感想なども。

殺人方程式―切断された死体の問題(綾辻行人)

殺人方程式―切断された死体の問題 (光文社文庫)

殺人方程式―切断された死体の問題 (光文社文庫)

編集長に物理トリックを頼まれて書いたものだとか。作中には本当に方程式が登場する。タイトルの編集部案には「F = maの殺人」「殺人運動方程式・F = ma」とかいうのもあったらしい。「殺人運動方程式」というのは笑える。

というわけで、館シリーズや「霧越邸殺人事件」とは全く毛色の違う作品になっている。謎を解く側は刑事・明日香井叶と双子の兄・響が中心。独特の怪しい雰囲気があまりないし、いつもの「大技」も使わず。しかしなかなかおもしろかった。トリックの性質はなんとなく想像がついたが、真犯人は全然わからず。すごく鋭い人ならかなり早い段階で勘づくかもしれない。

鳴風荘事件―殺人方程式II」で明日香井兄弟の再度の活躍が読めるらしい。