全脳自由帳

思いついたことをこまごまと。本の感想なども。

幻惑の死と使途(森博嗣)

幻惑の死と使途 (講談社文庫)

幻惑の死と使途 (講談社文庫)

久しぶりにS&Mシリーズを読んだ。第6作。昨日読了。今回はイリュージョンがテーマ。天才イリュージョニストがショーの最中に殺される。さらに告別式の最中に彼の遺体が消失。例によって西之園萌絵は俄然興味を持ち、犀川創平は興味を示さないながらも自分の思考時間の一部を使って考え始める。

そして二人だけになった」みたいな終わり方でないことを祈りながら読んだが、大丈夫だった。これまでの6作の中で一、二を争うぐらいおもしろかった。全然わからなかったトリックがきれいに明かされて膝を打ち、スッキリ。「私は、必ず脱出する。それが、私の名前だからだ」...深い。解説は引田天功(プリンセス・テンコー)。これ以上はない人選である。

この作品には奇数章(第1,3,5,...章)しかなく、次の「夏のレプリカ」とセットになっている。読んだ感覚が残っているうちに次を読まねば。