全脳自由帳

思いついたことをこまごまと。本の感想なども。

黒猫館の殺人(綾辻行人)

黒猫館の殺人 (講談社文庫)

黒猫館の殺人 (講談社文庫)

館シリーズ第6作。「暗黒館の殺人」が出るまで12年もの間、シリーズ最新作だった作品。

館シリーズは奇数作目が「あっと驚くトリックの力作」、偶数作目が「トリックはそれほどではないが小説としての雰囲気よし」という印象がある。この「黒猫館」も、メイントリックには驚いたが全体としてそれほどすごいしかけがあるわけではなかった(一部は私にも読めてしまった)し、そもそも殺人事件としての解決のしかたに新味があるわけではない。しかし雰囲気はよし。少なくとも館シリーズを最初から読んでこれに到達すれば十分楽しめる作品だと思う。