全脳自由帳

より考えるために書く

続・日本人の英語(マーク・ピーターセン)

続・日本人の英語 (岩波新書)

続・日本人の英語 (岩波新書)

日本人の英語」に引き続き、冠詞・前置詞・時制・「動詞+副詞」などの話題が中心。相変わらず目からウロコの連続だった。

  1. アメリカのマスコミは、日本人のことを"the Japanese"と書くのに自分たちアメリカ人のことは"Americans"とtheをつけない。なぜか?
  2. 以下の会話で、
    A: I went to a movie on Sunday. (日曜に映画に行きました)
    B: Who(m) did you go with? (誰と行ったのですか?)
    A: I went with my friend. (友達と行きました)
    この"my friend"は日本人がよく使う言い方だが、実はおかしい。なぜか? どう言うべきか?
  3. 次の2文の意味の違いは?
    If I am late, I will call you.
    If I will be late, I will call you.

特に3.について、昔イギリス人の友人に「ifのあとに未来形を使うのは特別な場合だけだと習った」という話をすると、「いやいや、普通だよ」と言われて驚いたことがあるのだが、そのあたりがちゃんと解説されている。

あと、どうして学校でちゃんと教えてくれないのだろうとかねがね思っていた「『あなた』ではなく『一般の人』を表す"you"」(例文: You can lead a horse to water, but you can't make it drink.)についても、「一般日本人にとって意外と馴染みがない言い方」として触れられている。

この本にも書かれているが、日本語と英語の表現の間に明確な対応がつくはずだと思うのが間違いで、英語は英語で理解するように努めることが大事だと思う。難しいけど。