全脳自由帳

より考えるために書く

「アクロイド殺人事件」は読めない

アクロイド殺し (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

アクロイド殺し (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

前に「オリエント急行殺人事件」の原書を読んでみようかと思っていた時にWebで書評を見てまわっていたら、以下のページに当たってしまった。

それほどクリスティの犯人設定は憎たらしいもので、ここから先はぼくも乱歩のお薦めを実行するかもしれないので、これからクリスティを読むのならこのあとのぼくの文章は読まないほうがいいだろうが、たとえば名作『アクロイド殺人事件』では、なんと

松岡正剛の千夜千冊: 第664夜『オリエント急行殺人事件』アガサ・クリスティ

引用は「寸止め」しておくが、このあと真犯人は誰なのかが書いてある。「アクロイド殺人事件(アクロイド殺し)」はまだ読んでなかったのに。「このあとのぼくの文章は読まないほうがいい」と言われたって、そのすぐあとに書いてあったら読んでしまうではないか。嗚呼。

妻が最近「アクロイド殺人事件」を読んだので聞いてみると、やはり犯人はその通りだったという。おもしろかったらしいのに、ああもう読む気がしない。

今改めて上記ページをよく読んでみると、後ろの方には「オリエント急行殺人事件」の真犯人まで書いてあるではないか。原書を読む前にこの部分を見ていなくてよかった。ミステリーのネタバレにはくれぐれも注意しましょう。