全脳自由帳

より考えるために書く

幼年期の終わり(アーサー・C・クラーク)

幼年期の終わり (光文社古典新訳文庫)

幼年期の終わり (光文社古典新訳文庫)

先月読んだ作品。名作と誉れの高いこの小説が光文社古典新訳文庫からも出ているので購入。SFの古典的名作をあまり読んでいないから、今になっていろいろ漁るのは楽しい。

しかしこれはピンとこなかった。全体のテーマが今ひとつ響かなかったし、あちこちで賞賛されている結末も特にインパクトを感じなかった。

Amazonのレビューで「日本人の我々には衝撃度が低いと思われるが、キリスト教文化圏の人間が、キリスト教文化圏の人間達に訴えたということを忘れないで欲しい。彼らにとってはとんでもない問題作である」と書いていた人がいた。なるほど、キリスト教のバックグラウンドのある人にはインパクトの強い話なのか...と思ったのだが、日本人のレビューでも絶賛している人は多いしな。取り残された気分である。