全脳自由帳

より考えるために書く

ほのぼの番組に毒づく(6)

人志松本のすべらない話」。何度やってもおもしろい話が続くもので、よく観ている。

12/29に「人志松本のすべらない話ザ・ゴールデン」が放映された。この番組はあくまで深夜に放映してほしいが、視聴率がとれるからゴールデンタイムにやりたいというのはまあ許そう。しかし何もあんな構成にしなくてもいいんじゃないか。同じことを感じている人は多いはず。

ゲスト芸能人をたくさん呼んで聴衆として芸人の話を聴かせ、節目節目でインタビューしながら進める。おまけに、話が盛り上がったところでゲストの笑っている顔が映る。うっとうしいことこの上ない。6月の「ザ・ゴールデン」の時にも激怒したのだが、今回も同じような構成だった。

この構成だと我々視聴者は、芸人たちの話を聴くだけではなく「ゲスト芸能人たちが芸人たちの話を聴くイベント」を観ることになる。観る側の姿勢というかポジションを無理やり変えられるのである。それによっておもしろさが削がれてしまう。こっちはただおもしろい話を聴きたいだけなのに。

というわけで「ザ・ゴールデン」は、録画しておいてインタビューなどは全部とばして話だけを観た。肝心の芸人たちの話は今回もおもしろかった。「すべらない話」というタイトルをつけているだけでもプレッシャーなのに、ゴールデンタイムに放映することで視聴者の層が変わり、こんな構成にすることによってさらにまたハードルを上げている。それでもこれだけ笑わせてくれるのは大したものである。