全脳自由帳

思いついたことをこまごまと。本の感想なども。

火車(宮部みゆき)

火車 (新潮文庫)

火車 (新潮文庫)

有名なミステリー。こういう作品はまとまった時間のある時に一気に読んだ方がよい。細切れに読むと続きが気になるし、筋が複雑だとだんだん細かいところがわからなくなってくる。だからGWに読むとするか...と思いながらパラパラと最初の方をながめていたら結局読み始めてしまい(ありがち)、続きが気になるので通勤途中や帰宅後に寸暇を惜しんで読むことになってしまった。

以下はAmazonのページの商品説明より。

休職中の刑事、本間俊介は遠縁の男性に頼まれて彼の婚約者、関根彰子の行方を捜すことになった。自らの意思で失踪、しかも徹底的に足取りを消して―なぜ彰子はそこまでして自分の存在を消さねばならなかったのか?いったい彼女は何者なのか?謎を解く鍵は、カード会社の犠牲ともいうべき自己破産者の凄惨な人生に隠されていた。山本周五郎賞に輝いたミステリー史に残る傑作。

緻密なストーリーと細かい心理描写に引き込まれる。「半落ち」の話でも書いたが、細かい描写を楽しむには翻訳ものではなく、日本の小説家の書いたものに限る。主題となっているカード破産については「そんなもの、本人が無駄遣いするのが悪いんじゃないか」という気持ちがぬぐい去れず、その分感情移入できないところはあったが。カードの使い方をきちんと教育すべきという意見には賛成。