全脳自由帳

思いついたことをこまごまと。本の感想なども。

わたしを離さないで(カズオ・イシグロ)

わたしを離さないで

わたしを離さないで

Webのあちこちで評判になっている小説。「タイム」誌の選んだ文学史上のオールタイムベスト100に、刊行したその年に入っている。作者は日本生まれ、現在はイギリス人で、原書は英語(原題: "Never Let Me Go")。

さぞかしすばらしい小説だろうと楽しみにして読んだのだが、最後のページまで読み終わって「ありゃ?」。全然ピンとこなかった。私の感性がおかしいのか? これはぜひいろんな人に読んでもらって語り合いたいところである。

この本は予備知識なしに読んだ方がいいと思うので、内容については書かないことにする。私は「わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる」でこの本を知ったのだが、ネタバレなしに書かれていたので、ほぼ真っ白な状態で読むことができた。

(以下でリンクしているページにはネタバレがあるので、これから読もうと思う人はリンク先へ行かない方がよさそう。Amazonのカスタマーレビューも読まない方がよい)

私がピンとこなかった主な理由は、「404 Blog Not Found: 書評 - Never Let Me Go」で書かれているのと同じである。この点については、インタビューで作者が「そういう書き方はしたくなかった」というようなことを言っているが、それではとても納得がいかない。評判通り「細部まで抑制が利いた」小説だが、利きすぎてあまりにも淡白だと思った。私の読み方が浅いのか。

日本語版で感動したら原書に挑戦しようかと思っていたのだが、どうやら挑戦せずに終わりそうである。同じ作者の「日の名残り」は日本語で読んでみるかもしれない。