全脳自由帳

より考えるために書く

ロンドンのエレベーター

3泊5日でロンドンへ出張に行っていた。会議の行われるビルへ行き、エレベーター(イギリスではelevatorではなくliftだが)で4F(イギリスでは地上がGround Floor = 0Fなので、4Fは日本でいうところの5F)まで上がる途中、電気が消えて真っ暗になってドキリ。一応4Fには着いたが、降りようとしたらエレベーターの床と4Fの床が何センチかずれていた。このエレベーター、他の人は階の間で止まってしまったりもしたらしい。そのあとはみんな階段で上り下りしていた。

ロンドン出張では何年か前にも、ホテルでエレベーターに乗った時に階の間で止まってしまったことがあった。しばらく待っていると動き出したが、最寄の階に着いた時、我々日本人は気持ち悪いので残りは階段を使うことにしたのに対し、もう1人乗っていた女性(どこの国の人かわからないが西洋人)が降りずに平然と同じエレベーターに乗っていたのには驚いた。

これまで私がエレベーターを利用した回数は当然日本での方がロンドンよりはるかに多いが、日本では途中で止まったり電気が消えたりしたことは一度もない(例のシンドラー社製エレベーターの事故は記憶に新しいが...)。それに対してロンドンでは2度も。このことをイギリス人の友人に話すと、冗談っぽく「それは君の体験だよね(= 一般にそうだということではない)」と言うのだが、明らかに差があると思う。ロンドンでは電車でも「車両が故障していますので隣のホームの電車に乗り換えてください」ということがあったし、ホテルで火災報知器が誤動作したことも何度かあった。設備インフラの品質がしっかりしている日本に住んでいるのは幸せなことだとつくづく思うのだった。