全脳自由帳

より考えるために書く

徹夜するほどおもしろかった小説は?

人力検索はてなに出ていた質問。たくさん回答が出ていて、質問した人もていねいにコメントを返している。回答70までに出ている中で読んだのは「ガダラの豚」「ハリー・ポッターと賢者の石」「冒険者たち」「麻雀放浪記」「七瀬ふたたび」「果しなき流れの果に」「夏への扉」「旅のラゴス」ぐらいか。あまり多くないな。

「果しなき流れの果に」は小松左京の最高傑作だという人が多いし、確かによい。話の構造が複雑でよくわからなかったところもあったので、もう一度読みたくなってきた。ハインラインの「夏への扉」はSFファンでない人にも超オススメ。さっき知ったのだが、舞台は1999年だったのか。読んだ時は未来だったが、今はもう過ぎてしまった。それでも変わりなく楽しめるはずである。

たくさん読んだ阿佐田哲也筒井康隆中島らもも入っている。「麻雀放浪記」(特に青春編)は文句なしとして、筒井康隆なら他にもいろいろあるけどなあ。「徹夜するほど」というと短編は入らないからしょうがないか。しかし「旅のラゴス」は筒井小説のうちエログロでないものの中では特にオススメの作品である。「七瀬ふたたび」は「家族八景」「七瀬ふたたび」「エディプスの恋人」の七瀬三部作として読むべし。中島らもの小説だと、「ガダラの豚」も確かにいいが、「今夜、すべてのバーで」も。

これら以外に何か「徹夜するほど」の小説がないか考えてみたが、なかなか思いつかない。短編集を読むことが多いからかな。そういえば最近小説そのものをあまり読んでないことに気がついた。

話題の「東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜」(リリー・フランキー)を買った。そろそろ読もうと思っている。すでに読んだ妻によると「絶対泣くから、電車で読んじゃダメ」だそうである。楽しみ。