全脳自由帳

より考えるために書く

将棋中継の天敵

明日は「将棋界の一番長い日」、A級順位戦最終局である。今期は名人挑戦者争いが谷川・羽生の一騎打ち、2名の降級者の方はまだどちらも決まっていない。5局全てが挑戦か降級にからんでいる。楽しみな展開である。

今年もNHK BS2で対局の中継がある。解説は渡辺竜王。平日なのでリアルタイムでは夜の終盤戦しか観られないと思うが、朝と夕方の部は録画してあとでゆっくり観るつもりだった。

ところが間際になって天敵登場。国会中継が入って放映時間が変わってしまったのである。朝の部はなくなり、昼に変更。対局開始時の緊張感に満ちた様子や、序盤の戦型に何を選ぶかというところが観られなくなってしまった。夕方の部は2時間から1時間に短縮。

A級最終局以外にも、名人戦竜王戦の中継もよく国会中継につぶされる。国会なんて中継しなくても、あとで大事なところだけ見せてくれればいいじゃないかというのが本音だが、それは言うまい。将棋の対局の中継より需要はあるだろう。納得できないのは、NHK総合NHK BS2の両方で同時に国会中継を放映することである。総合でやるのにBSでもやる必要性がわからない。ひょっとして「離島などの総合テレビ難視聴地域への対応のため」なのかな。国会中継だけそこまでする必要があるとも思えないのだが。