全脳自由帳

より考えるために書く

言いまつがい (糸井 重里・ほぼ日刊イトイ新聞)

言いまつがい (新潮文庫)

言いまつがい (新潮文庫)

 

糸井重里主宰のWebページ「ほぼ日刊イトイ新聞」、通称「ほぼ日」。毎日チェックしていてもとても読みきれないほどおもしろいこと満載である。その中でも特に楽しみにしているのが「言いまつがい」のページ。

数々の言いまつがい、それに書きまつがい、聞きまつがい、しまつがい、メールの打ちまつがいなど、まつがいだらけのページである。ちなみに「言いまつがい」という言葉は、糸井重里の娘さんが幼少の頃に自らの間違いに気づいて口走った「よしこちゃん(仮名)、まつがえた!」に端を発するそうである。

私の好きなのを紹介すると、例えば以下の作品。

友人はある会社の法務部で働いています。
時々国外からの電話を受けることもあるらしく、皆少しびくつきながら電話に出るそうです。
ある日、その部署の新人の若い女の子が電話に出た瞬間彼女の体に硬直が走り、日本語ではないオキャクサマであることが明らかだったそうです。
部署中がおもしろ半分で見守る中、彼女はいきなり直立不動すると、電話口に向かって
「リピートアフターミー」
と言い放ったそうです。
どうやら「少々お待ちください」(hold on please とかですね)の意味のことを言おうと思ったところ、動転していて、口をついて出て来た英語がそれだったそうです。
(ぼんじょ)
2004年新着「言いまつがい」スペシャル!〜その1〜
(一部改行を削除)

こういう「言いまつがい」ばかりを山ほど集めて本にしたのがこれ。700個も載っているらしい。連休に風邪で寝込んでたらちょうどAmazonから届いたので、布団の中で楽しく読んだ。一気に読むとさすがにだんだんバカバカしくなってくるので、他の本と並行して少しずつ読むとかすると楽しめる。

親バカで恐縮だが、うちの長女(小4)は言いまつがいの宝庫である。子供というのは言葉をどんどん覚えていく途上にあるからか、大人なら絶対にしない言いまつがいをするので楽しい。その1つを思い出したので「ほぼ日」に応募してみた。

うちの娘(小学生)に
「球根で育つ植物って、チューリップの他に何がある?」
と聞いたら、
「えーっと、クロッカスと、それから、フラメンコ!
ヒヤシンスと言いたかったらしい。「ン」しか合ってない。
(水栽培)

はたして採用されるかどうか。

2005-10-13追記

今日見に行ったら採用されていた。

にある。競争率がどれくらいなのか想像がつかなかったが、それほど高くないのかな。文中の「(小学生)」が削除されている。少し編集することはあるようである。
載ったページを見ながら、最後のツッコミは「『ン』しか合ってない。」じゃなくて「踊る球根。」にした方がよかったかな、などとくだらない瞑想にふけっていたのであった。